LIKE A SHOOTING STAR                  

          ミツオ留学後の世界を描いた、連載ストーリーです。

  

ラフ画11

(27話のイメージイラスト)

シャンティ「きれー

い。なんだろう?

宝石かな?」

それはよく見ると、

黄色に光り輝く一つの

石だった。

幼いシャンティの

手の平にもすっぽり

収まるサイズだ。

シャンティには、

その石がとても幻想的

に見えた。

言葉では言い表せない

美しさだ。

エミール(あんな強大な

力で殺人兵器を造るだと

・・・!?そんなことを

したら、とんでもない

事態になることは、

目に見えるだろう

に・・・!)

ソーデル「エミールさ

ん、いけません。

お断りを・・・。」

そうソーデルが

エミールに囁いたが、

国軍の最高指揮官は尚、

力強くこちらを見つめて

いる。

なんと、ソーデルが

手に巨大なハンマーを

持ち、石を前に振り

かぶっていたのだ。

その顔は正気を失って

いるかのようだった。

エミールは慌てて

研究室内に飛び込ん

だ。

エミール「ソーデル!

お前、一体何をして

いるんだっ!」

そう彼女が両手を挙げると、

研究室にあった様々な機械がふわっと

宙に浮かんだ。

どれも黄色の光を身にまとって、

大型機器が、アスナの手の動きと

同調して、重力を遮っている。

アスナ「ここで、消してしまっても

よいだろう!」

そう言った刹那、その機械たちが

研究員目掛けて襲い掛かった。

顔を上げて見えるのは、

ただただ、惑星ゾルフが破壊されつくした、

おぞましい光景だったのだ。

何も言えなかった。

胸の奥から熱いものがこみ上げ、

シャンティの頬に涙が一滴、流れ落ちた。

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